道場訪問記

その25 蒲原剣道少年団

昭和50年創立の蒲原剣道少年団。創立当初は富士市剣道連盟傘下の団体でしたが、平成17年から静岡市剣道連盟へ移行しました。富士市や富士宮市とも密接なコネクションを持ち、地域の大会や稽古会などにも積極的に参加しています。
「生活剣道」を掲げ、剣道で学んだことを実生活に活かすことを重視した指導が展開されています。

蒲原剣道少年団は、昭和50年に原和夫先生(錬士六段)が地域の公民館や蒲原警察署の道場を借りて、近所の希望者数人に剣道の指導を始めたことがルーツです。昭和60年ころから蒲原西小学校の体育館を使用できるようになり、週2回の稽古が可能になりました。当時は団員数も80人近くおり、大変活気あふれる稽古ができていたそうです。

創立当初から蒲原剣道少年団の歴史に長く携わっていたのが、前代表の後藤憲亮先生です。原先生のあとを引き継ぐ形で35年間少年団の指導にあたられましたが、昨年度に勇退され、現在は今野靖也先生が団の代表となり少年少女の指導にあたっています。

創立時は富士市剣道連盟所属の団体として活動してきましたが、平成17年に行政区に合わせ静岡市剣道連盟に所属を移して今日に至っています。

さて、今回は月曜日の稽古にお邪魔して取材をさせていただきました。会場は蒲原中学校の武道場です。18時45分頃から小中学生が集まってきました。先生方が来場する前に小中学生だけで準備体操を始めます。誰から指示されることもなく、自主的に動いて始めているところに意識の高さを感じました。

そうこうしている間に今野先生、富永先生がお見えになり、全員で正座・黙想・礼。すぐに本格的な稽古が始まりました。まずは、小中学生全員での回り稽古です。「大きく、ゆっくり、正しく」の指示のもと、切り返しや基本打ちを数本ずつ繰り返しました。終盤は相掛かりと地稽古、最後に切り返しで締めくくり、20時前後に少年団の部は一旦終了となりました。

全体的に基本を重視した内容で、生徒さんたちも先生方の指示に忠実に稽古に取り組んでいます。中学生が小学生にアドバイスする場面もあり、先輩後輩の関係は極めて良好です。

小休止の間に一般の先生方が次々と来場してきました。20時からは一般の部の稽古ですが、小中学生もそのまま参加していました。正座と礼も改めて全員でもう一度。全体での回り稽古となり、試合場2面ほどの剣道場が非常に狭く感じました。

ここでの稽古も基本を重視しており、高段の先生方も小中学生と一緒に基本技からみっちり稽古をされていました。最後は先生方による互角の稽古で21時少し前に終了となりました。

現在、週の稽古回数は月曜日と木曜日の2回。1回の稽古時間は1時間30分程度ですが、月曜日は一般の稽古も行われるため、小中学生も居残りで頑張って稽古しています。団員数は、小学生が4人、中学生が9人、一般が12人。少年団としては人数が少ないため、団員確保が最大の課題とのことですが、稽古の雰囲気は明るく活気があり皆さん一生懸命です。保護者の皆さんも熱心に稽古を見学されていました。

小学生のキャプテンの早津蒼さんに蒲原剣道少年団について聞きました。「蒲原の仲間は仲良しで皆いつも笑っています。女子が強いかも。(笑)」「みたま祭や市民大会で入賞できるように稽古を頑張っています。」と笑顔で話してくれました。

最後に、蒲原剣道少年団の指導方針について今野先生にお聞きしました。「蒲原剣道は「生活剣道」という言葉を基本方針として掲げて指導しています。剣道を通じて体を鍛え体力をつけるとともに、礼節や忍耐力など、剣道で学んだことを日常生活で活かせる子どもたちになってほしいと思います。」

 

一般団体としての「蒲原剣道部」、そして少年部の「蒲原剣道少年団」。段級位や年齢、経験年数が様々な皆さんが同じ視線、同じ稽古メニューで稽古している風景が印象的でした。先生方の指導にも愛情がこもっており、子どもたちはノビノビと稽古をしています。ママさん剣士、未就学児童の入門も大歓迎とのことでしたので、ご興味のある方は稽古日に蒲原中学校の武道場へお越しください。見学・体験は随時可能とのことです。

【令和元年7月1日(月)取材 】

 

教室データ

稽古場所 蒲原中学校武道場(清水区蒲原49)
稽古日 少年団 月曜日・木曜日 18時30分~20時00分
一般  月曜日  20時00分~21時00分
入会金 無料
会費 1,000円/月
問合せ先 090-1286-3315(代表 今野)
静岡市剣道連盟
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