平成24年度 中体連だより。
中体連だより「剣道は人生の宝物」 蒲原中学校剣道部 富永遙香
「中学校最後の中体連で、最高の結果を残したい。」そう思うようになったのは２年の春休みからでした。それまでの中途半端な取り組みを一新し、自分ができる最大限の努力をしていこうと決心したのです。
私の所属していた蒲原剣道少年団や蒲原中学校は、決して強豪チームではありません。日々の稽古は基本打ちが中心で、どちらかといえば試合の結果を求めるよりも、いかに正しい剣道をするのかに重点を置いています。他校の強い選手は、多彩な技を使いこなし見栄えのある試合をする中で、私には面しかありませんでした。こんな自分に歯がゆさを感じた時期もありましたが、今振り返ってみると、私を東海大会まで導いてくれた要因の一つには、行き詰った時や迷った時には必ず繰り返していた面打ちがあったのだと思います。その面技をより正確なものにするために、部活動で行う基本打ちは特に意識をして取り組みました。また、稽古の中で先生に指導していただいた事柄は帰宅後すぐにノートに書き記し、翌日の注意点と目標とともに何度も目を通しました。ほんのわずかな努力の積み重ねが私に勇気と力を与えてくれました。
仲間や先生方の応援を受け、身の丈よりも大きな目標を胸に臨んだ中体連、自分なりに精一杯の力を発揮し、東海大会出場という十分に満足のいく結果を得ることができました。この結果は決して一人でつかんだものではありません。苦楽をともにした部活の仲間や、学校生活を全面的に支えてくださった顧問の先生、これまで指導してくださった多くの先生方のお力添えがあったからこそです。おかげで私にとって剣道は人生の宝物になりました。心より感謝申し上げます。高校でも更なる結果を求めて、今日の自分に満足することなく、日々稽古に励んでいきたいと思います。