受賞寄稿文

平成23年度  少年剣道教育奨励賞 田町鉄誠会(葵区)、興津剣友会(清水区)

少年 少女の剣道指導に永年にわたり尽力し、家庭及び学校教育並びに地域社会の向上に資する活動を継続したことが認められ、全日本剣道 連盟から田町鉄誠会(葵区)、興津剣友会(清水区)に平成23年度「少年剣道教育奨励賞」が授与されました。

「少年剣道教育奨励賞」を受賞して 田町 剣道鉄誠会 牧田 佶久

この度「全日本剣道連盟少年剣道教育奨励 賞」受賞を受けることができ大変うれしく思います。昭和51年に誕生し、現在に至っております。始めは 近隣の小学校の体育館で現在は中学校の武道場を借りて、週2回、地域の子供達を中心に、その父母や社会 人で活動しています。

剣道は、竹刀を持って相手の小手、面、胴を打ち合う競技です。そこには相手に対する礼の気持ちが無ければ、ただの打ち合いにすぎません。ただの打ち合いにならないようにこ の精神を中心に稽古をしています。また、剣道の理念を最初の正座の時に斉唱し、日常生活の中で生かされればよいと思っています。

子供たちの世話は会発足以来父母が当番で 行っています。父兄の方々とのふれあいが生まれ、子供、父母、指導員の関係も大変よい結果となっています。又この会を卒業して、大学生や社会人になって少しでも時間が空いた時には稽古に参加して、子供たちの指導に当たったり、お互いに稽古をする姿もみられます。

長く活動を続けている間にいろいろな困難もあります。私も高校時代に剣道を始め、15年間やらず33才から再開し、34才でこの会を父兄の要望で始めました。その 間にアキレス腱を切ったり、44才で商売替えをしたりして10年間程ろくに稽古も出来ませんでしたが、子供達が居たからこそ続ける事が出来ました事を感謝していま す。その中で育っていく子供達の姿を見ることが指導者としての喜びであり、生き甲斐でもあります。

剣道を通して、日本の伝統が永遠に続いてい くことを願っています。日本の心を創るようにこれからも活動を盛り上げてゆきたいと思います。

ああ、剣道やっててよかったな! 興津 剣友会 久保田 博之

平成23年11月に全日本剣道連盟より少年剣道教育奨励賞 を頂戴いたしました。まさに、今後とも、しっかり頼むよと励まされた受賞は、県剣連、市剣連をはじめ、多くの皆様方のお陰と会員 一同、心からお礼申し上げます。

興津剣友会は、東海道53次17番目の宿場町 興津地区において昭和49年12月、杉山勝久先生他4名が発起人となり始め られました。当初は一般の剣道愛好家10名ほどで週1回程度の稽古が旧興津公民館に て行われていました。その後、隣接する小島地区の剣道スポーツ少年団の影響をうけ、子供達の参加を呼びかけ、稽古日も週1回から 2回、2回から3回と増え今日に至っています。現在は、興津小学校、中学校の体育館をお借りしながら、日曜日(午前7:30~10:00)、火曜日・金曜日(午後7:00~9:00)にて稽古を行っています。稽古は、小学 生、中学生を対象とした基本を中心としています。特に、日曜日の早朝7時半から30分間は宮城先生ご指導の下、木刀による剣道基本技稽古を行い、剣の理法の理解に努めています。また、若 手の一般会員が良き指導者として活躍しており、きめ細かい指導には定評があります。時には、OB、OGの高校生剣士たちも多忙なスケジュールの中 を、稽古に参加してくれ、良き先輩として小学生を相手に元立ち稽古をしたり、中学生・一般会員を交え、若さあふれる稽古が展開さ れます。また、浜田剣道教室、小島剣友会、芝川町剣道スポーツ少年団との合同稽古も定期的に開催され、他団体との剣の交流も盛ん となり、指導としての研鑽にも役立っています。

今回の受賞に際して、あらためて興津剣 友会の永年の活動にご理解、ご協力を戴いた皆様方に感謝申し上げます。最後に私ごとではありますが、九代目会長となって日の浅い 私にとって、日々稽古を通して気づきを提供してくれる愛すべき少年少女剣士たちに感謝しつつ、私がそうだったように、「ああ、剣 道やっててよかったな!」という稽古に励んで参ります。

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