寄稿文

静岡市剣道連盟理事 山本先生より

『皆さん・稽古しましょう』 静岡市剣道連盟 理事 山本 拓二

『皆さん・稽古しましょう』

1 はじめに

どんな事でも始めることは容易いものですが、それを継続することはなかなか大変なことです。

稽古は「自分のためにする」ものです。時間は自分でつくり、稽古場所を探してまず少しずつでも始めてみるのです。

2 稽古場所について

  1. 静岡市剣道連盟では、護国神社境内の県剣道連盟「養浩館」において、毎週・月・木・金曜日に午後7時から稽古会を実施しております。参加は自由で費用は無料です。
    ここは会長はじめ多くの高段者の先生方が参加されておりますので、良い指導が受けられると思います。
  2. 清水区の清見潟体育館においても、月1回土曜日に、小学生から大人まで参加して稽古会を実施しております。
  3. 市内の中央・北部・南部・東部・長田体育館においても、市剣道連盟から指導者を派遣して剣道教室が実施されております。ここにおいては初心者から大人までコースを分けて週2回午後6時から行われております
  4. 県剣道連盟の「養浩館」において、午前6時から毎日朝稽古が行われておりここにおいても参加は自由です。
  5. さらに各地域においては、道場及び学校等で稽古会が実施されております。
    近くの稽古場所を探して剣道の稽古に参加して下さい。
    また居合道・杖道についてもそれぞれの場所で稽古をしておりますので、市剣道連盟事務局まで照会してください。

3 「継続は力なり」

私のことを少しお話しします。私は中学校の部活から剣道を始め50年余になり、現在剣道教士七段となりましたが、ここまですんなり来た訳ではありません。26歳の時五段を取得しましたが、20代後半から仕事の関係からなかなか稽古することが出来ませんでした。

35歳の時、清水に自宅を移してから、長男が小学3年生の時に清心館宮本道場で剣道を始め、私も一緒に行き指導のお手伝い始めました。道場は週2回の稽古日でしたが、仕事の関係からすべて参加することが出来ませんでしたので「朝稽古」を始めることにしました。毎朝4時30分に起床し支度して5時に家を出て養浩館に行き6時から毎日稽古しました。

月曜日から土曜日まで朝稽古6回と夜道場の稽古を2回計週8回の稽古を続けました。今は亡き羽賀忠利範士・井上義彦範士が中央立ち、今八段になられている多くの先生方も稽古に参加されていました。

最初のうちは、厳しい稽古になかなか慣れず大変苦しかったですが、次第に慣れて、朝稽古は13年程続けました。

先生方のご指導により六段・七段を取得させていただきました。今若い人達と稽古できるのもその朝稽古の継続があったからと思っています。

4 剣道を楽しもう

剣道は高齢になっても出来るものです。静岡市剣道連盟でも顧問の林 學先生は今年90歳になられましたが今でも私達に稽古をつけてくださいます。林先生は全国高齢者大会において、85歳以上の部で3年連続日本一になり、また多くの優勝等の実績を残されておられます。

私も60歳の時から、「ねんりんピック」に静岡市の選手として、茨城・札幌・熊本大会に出場させていただきました。大会出場のため県代表及び浜松市代表選手と合同稽古、試合稽古等は楽しいものです。各大会及び大会後の観光等での思い出は良いものです。また出場したいと思っています。

剣道は、昇段をめざしたり、また大会に出場したり、人によって目標は違うと思います。自分にあった目標をもち剣道は高齢になっても出来ますので楽しみながら続けましょう。

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