会長あいさつ
「交剣知愛」のもとで令和7・8年度会長 桂山 洋一

(1)新しい年度を迎え
静岡市剣道連盟会員の皆様におかれましては、平素より本連盟(剣道・居合道・杖道)の各種事業の実施におきまして、ご理解とご協力をいただき、誠にありがとうございます。
令和7年度が始まりました。4月29日に行われました通常総会において、承認された新理事による理事会を経て、令和7・8年度の会長となりました桂山洋一です。
令和3年度より会長職を務め、今期で3期目を迎えることとなりました。コロナ禍を皆々様の日々の感染予防等のご努力、様々な点で配慮を重ねた事業運営により乗り切ることができ、「新たな日常」も「新しく改善された日常」として「当たり前のことが当たり前にできることの幸福」を実感し続けた任期を理事等役員の皆様、会員の皆様のご理解とご協力により充実したものにすることができました。皆様に感謝申し上げます。
新体制となり、剣道・居合道・杖道を愛好されている皆様が、より充実して、気持ちよく、それぞれのめあての実現に向かって取り組むことができるよう、役員一同で力を尽くしていきたいと考えます。今度とも、よろしくお願いいたします。
吉報です。令和7年5月1日 京都で開催された八段審査会において、本連盟副会長を務めています増田達弘先生が、見事に合格され、八段にご昇段されました。ここに、今まで積み重ねてこられた先生の弛まないご精進とその栄誉を讃え、ご昇段をお祝いするとともに会員の皆様と喜びを分かち合いたいと思います。増田達弘先生、おめでとうございます。今後とも本連盟を支え、私たちへのご指導、どうぞよろしくお願いいたします。
静岡市剣道連盟の新年度のスタートに大きな勢いをつける吉報を皆様に紹介させていただきました。
(2)愛 □ 剣 □
この □ の中に入るものは何でしょうか。
ちなみに、私が会長職を務めた令和3年度より市手ぬぐいの文字を「愛知剣交」(「交剣知愛」を右から書きました)とさせていただいています。
令和4年度より市連HPの会長挨拶の中で「交剣知愛」への思いを掲載してきましたが、以下にその思いを再度掲載させていただきます。
大切にしたいこと『交剣知愛』
『交剣知愛』・・・・「剣道を通して互いに理解しあい人間的な向上をはかることを教えたことば。稽古や試合で剣を交えた相手と、もう一度稽古や試合をしてみたいという気持ちになること。また、そうした気持ちになれるように稽古や試合をしなさいという教えを説いたことば。」(財団法人全日本剣道連盟「剣道指導要領」2008より引用)
剣道・居合道・杖道を愛好している皆様にとって、その稽古をすることを通して、様々な方々との出会いがあります。その出会いが「交剣」ということばに含まれていると思います。その出会いの中で、相手との稽古の中で、相手に打ち込めたことで自分の良さを実感したり、逆に相手に打たれたことで自分の課題を発見できたり・・・・をくり返しています。相手との稽古の中で、自分が少しずつでも成長していることを実感しています。相手から自分の成長につながる様々なことを教えていただき、今の自分がある・・・・。相手がいるからこその自分の成長、自分の成長を支えてくださる存在である相手、相手を尊重する思い、相手への尊敬の念。まさに、相手に対する「愛(おしむ)を知る」、それが「知愛」であると思います。
「剣を交えて、愛(おしむ)を知る」・・・・「打った」「打たれた」で終わらない、剣道・居合道・杖道の素晴らしさがある・・・・と感じています。その素晴らしさを実感できるように本連盟の取組を充実させていきたいと考えています。
さて、冒頭の□の空欄には、何が入るでしょうか。
実は、「知」と「交」では、ありませんでした。
皆さんの中には、この言葉を知っている方もいらっしゃるかもしれません。以下は、私がこの言葉に出会ったときのエピソードです。
私がこの言葉と出会ったのは、令和7年4月5日に養浩館で行われた県下合同稽古会でした。参加者のお一人の方が持っていた竹刀袋に染め抜かれた表現です。私は遠目から見て、「交剣知愛」を右から書いた「愛知剣交」だと思いました。でも、よく見るとどうも違います。左から2番目、4番目が、その漢字(「知」「交」)ではないことがわかりました。
「これはマークなんだ!! これは英語?!」と思わず、その持ち主に声をかけてしまいました。
左から2番目の□には、あるマーク、記号が染め抜かれていました。そのマークは、
「♡」でした。「ハート」です。そう読むか聞いたところ、
その方曰く。「 愛 ♡ 」って、「 愛=I ♡=LOVE 」
「I LOVE 」ということは、もう一つの□の空欄には・・・・何が入るかというと。それは、英語で2文字でした。その2文字は、「 DO 」
その方は、さらに曰く「 剣 DO 」って「 剣道する 」です。
以上、この竹刀袋に染め抜きされていた表現は
「 愛 LOVE 剣 DO 」
「私は剣道することを愛しています」という意味だそうです。
この方に、この竹刀袋の表現の由来を聞いたところ、「先輩が、竹刀袋にこの表現で染め抜きを注文してくださいました」とのことでした。
私は、思わず、この表現に微笑んでしまいました。若者(この方は大学生でした)の感性というか剣道に対する感情のストレートな表現に感激しました。その方が実に楽しく笑顔で剣道のことを話されている・・・・この姿を見て、とてもうれしく気持ちになりました。この方にとって剣道が何者にも代えがたいものになっている・・・・と感じました。
令和7年度の「会長挨拶」は、以上となります。このエピソードを聞いてくださり、ありがとうございました。
静岡市剣道連盟の概要

1.加盟団体数
剣道教室・スポーツ少年団28、中学校27、高等学校13、大学・一般24、居合道13、杖道6の計111団体(令和5年4月30日現在)
2.指導理念
全日本剣道連盟「剣道の理念」(「剣道は、剣の理法の修錬による人間形成の道である。」)のもとで、各種事業を実施し、会員の技術の向上と人間形成を推進することを重点としています。
3.組織
静岡市剣道連盟では、次の委員会を設置し、事務局とともに諸事業を行っています。
1)選手強化委員会 2)大会企画運営委員会 3)審判員選考委員会 4)級位審査委員会
5)級位審査員選考委員会 6)少年指導普及委員会 7)広報委員会 8)居合道委員会
9)杖道委員会 10)組織安全管理員会
4.事業
会員の剣道・居合道・杖道の技能向上とさらなる普及を目指して、次の事業を行っています。
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- 剣 道
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- 鈴与グループ杯少年剣道大会
- 万灯みたま祭奉納少年剣道大会
- 静岡葵ライオンズクラブ旗中学生剣道大会
- 近県青少年剣道大会
- 市民剣道大会
- 中学校新人剣道大会
- ねんりんピック予選会
- 高校団体優勝大会
- 級位審査会(年3回)
- 級位審査講習会(年3回)
- 日本剣道形講習会(年3回)
- 少年強化練習会(各月1回)
- 審判講習会
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- 居合道
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- 居合道段別大会
- 指導者講習会
- 講習会(年2回)
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- 杖 道
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- 指導者講習会
- 講習会(年)
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- 稽古会
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剣道
- 火木稽古会(小中学生~一般) 金土:一般
- 朝稽古会(日・祝日)
- 清水区清見潟稽古会(各月1回)
- 月・水・金・土
組織
賛助会員(順不同、敬称略)

静岡市剣道連盟
事務局:
〒422-8025
静岡市駿河区水上7-11
TEL・FAX:054-293-5100
