道場訪問記

その19 中央体育館剣道教室(葵区駿府町)

静岡市体育協会の定期剣道教室「中央体育館剣道教室」の紹介です。体育館の剣道教室の中ではもっとも古く歴史のある剣道教室です。静岡市の中心地という通いやすい立地条件と経験豊かな指導陣が好評で常に多くの入門者があります。竹刀稽古以外にも審査会に必須の木刀稽古まで丁寧な基本指導が受けられる人気の剣道教室です。

今回の道場訪問記は、静岡市体育協会の定期教室「中央体育館剣道教室」です。「中央体育館剣道教室」は、年間三期(4~7月、8~11月、12~3月)に分かれて実施されており、稽古は水曜日と金曜日の週2回です。

年齢や経験年数により3部門に分かれての稽古となっており、「1部(18時00分~18時45分)」が小学生の初心者、「2部(19時00分~19時45分)」が小学生の上級者と中学生、「3部(20時00分~20時45分)」 が一般という具合に、おおむねの時間帯を区切っていますが、錬度によって部門をまたいでの参加も可能です。

指導員は、水曜日が金田紳一郎(教士七段)、曽根正夫(錬士六段)、石橋光太郎(錬士六段)、山本孝雄(三段)。金曜日が長谷川直樹(教士七段)、鈴木英之(教士七段)、海野千秋(錬士七段)が担当しています。

長谷川直樹先生と曽根正夫先生におかれては、体育協会の剣道教室が創設された当初から40年以上にわたる指導経験があり、静岡市の剣道界では知らない人はいないほどのおふた方です。

まず18時からの「1部」の稽古を取材させていただきました。取材した日は15人の元気な小学生たちが参加していました。経験年数が様々ですので、3グループに分かれての稽古です。3人の指導員が手分けをして、礼法、所作、足さばき、竹刀の握り方、素振り、掛け声等、基本中の基本を先生方が丁寧に分かりやすく指導されていました。

印象に残ったのは、参加している小学生たちが非常に元気だということ。素振りや足さばきの際も大きな声が出ていて、道場内は活気に満ち溢れていました。6年生の大山岳琉くんは、「両親も剣道経験者なので自分も剣道を始めた。市民大会で上位に入ることが目標。中学へ行っても剣道を続けます。」と話してくれました。

小学生の稽古が終わると19時頃から「2部」です。「2部」は中級者向けの稽古で、「1部」の小学生上級者と中学生が数人参加していました。仕掛け技や応じ技など、より実践的な内容のメニューと地稽古が行われていました。さらにこの日は、6月下旬に控えた「級位審査」を想定して模擬実技審査や木刀の稽古も行われていました。大会や審査会が近い時はそれぞれに対応した指導をしているそうです。

最後に「3部」は、一般愛好家の皆さんと「2部」から居残った中学生の稽古です。一通りの基本をやった後、地稽古となります。地稽古には先生方も加わり重厚で熱い稽古となります。

曜日によって指導員が違いますので稽古メニューは若干異なるものの、全般的には初心者向けの基礎的な内容が主体となっています。指導員も経験豊富な先生方ばかりですので、初めて剣道に接する人も安心して入門することができます。

また、級位段位審査にも対応し、「木刀による剣道基本技稽古法」や「日本剣道形」も丁寧にご指導いただけますので、木刀の稽古時間がなかなか取れないという中学生にもおススメです。

静岡市体育協会の教室は、中央体育館、北部体育館、東部体育館、南部体育館、長田体育館の5教室。それぞれ経験豊富なベテラン講師が丁寧に指導しますので、初めて剣道を学ぶには最適です。それぞれの開催時期の約1ケ月前に入会手続きが必要ですので、詳しくは各体育館にお問合せください。中央体育館の電話番号は、054-255-1010です。

【平成30年6月8日(金)取材 】

教室データ

稽古場所 静岡市中央体育館剣道場
稽古日 水曜日・金曜日 18時00分~20時45分
入会金 無料
会費 8,700円/1期(4ヶ月)
問合せ先 054-255-1010(中央体育館)
ホームページ https://shizuoka-sports.or.jp/class/kendo.html
静岡市剣道連盟
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