道場訪問記

その31 三保剣道クラブ(清水区三保)

今回紹介するのは、清水区三保にある「三保剣道クラブ」です。静岡市三保体育館(旧東海第一高等学校武道館)にて地元の剣道愛好家、少年剣士とともに、松村陽郎先生、狩野陽一先生、杉山富夫先生を中心に、日々稽古に取り組んでいる剣道クラブです。

取材当日は、生憎の雨模様の中でしたが、18時を過ぎると、子供たちが元気よく道場にやってきます。当日は修学旅行と重なり、子供達は少人数ではありましたが、開始時刻まで、自主的に道場内をすり足、素振り、踏み込みとお互いに練習をして体を整えます。

18時半、皆で整列、始まりの礼。防具を着けて、少年部、一般の稽古が始まります。

 

子供たちを指導するのは、20年以上指導しているという松村陽郎先生と、ご自身も三保剣道クラブ出身の杉山富夫先生。

幼稚園から剣道を始めたという桐渕君と、まだ剣道を初めて半年の増田君、二人の5年生が、杉山先生に向け、切り返し、面打ち、小手面打ち、小手胴打ちと休みなく、次々と打ち込んでいきます。元立ちの杉山先生も大きな声で気合が入ります。

打ち終わると、尽かさず松村先生の指導が入ります。

桐渕君は強さとスピード、増田君は半年とは思えない真直ぐな打ち込みで、道場内には大きな声が響きわたります。

基本稽古が終わると、今月末の級位審査に向けた稽古が始まります。本番さながらに、切り返し、稽古。

そして、木刀による剣道基本法。木刀の所作、木刀の上げ方、下げ方は相手のひざ下まで、ゆっくりと下げるんだよとアドバイス。

「剣道はどう?」と問いかけると、二人は、「先生が教えてくれるから楽しい!!」「みんなの稽古を見るのが楽しい!!」と、素敵な笑顔を見せてくれました。

一般の部では、狩野陽一先生が、小手打ち、小手面打ちをじっくりと丁寧に指導していきます。小手を打つまでの勢い、打った時の姿勢、そしてその勢いそのままに、竹刀をおろせば自然と面打ちとなりますよと。実に無駄な動きなく打つ術を指導されておりました。続けて、突き、相打ちとひとつの技をじっくり解説しながらの指導が続きます。

最後に、一般の部の先生方との地稽古です。こちらも、審査を意識して、時間を区切って行います。

今回は、私も防具を持参し、後半の稽古に参加させていただきました。傍らには何やらカメラが・・・

後日、杉山さんからLINEで送られてきたのは、ユーチューブにアップされた稽古の様子でした。

打ちどころ、攻めどころ、先をとった攻めや打ち、「起こりをとらえた出頭の面」など、コメントと共に、わかりやすく編集された6分程度の動画でした。(「三保剣道クラブ」で検索すると・・・)

「僕は7段の昇段審査に向け、自分の稽古を何回も見直して、稽古につなげて、審査に臨み、昇段することができました」と言われた杉山富夫さんからの言葉を思い出しました。

私自身も、何度も動画を見直し、客観的に自分の稽古を見直すいい機会となりました。

三保剣道クラブでは、剣道を常とし、昇段という目標に向かい、お互い切磋琢磨しながらも、実に楽しみながら、稽古を積んでいる印象的でした。

教室データ

稽古場所 静岡市清水区三保2069-26 静岡市三保体育館(旧東海第一高校武道館)
稽古日 火曜日・木曜日 17:30~20:30
小学生以上、一般
問合せ先 090-4852-1599:松村 陽朗
ホームページ https://www.youtube.com/user/Mihokendo
静岡市剣道連盟
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