道場訪問記

その8 静岡市剣道連盟夜間稽古会(葵区宮前町)

平成3年から続く静岡市剣道連盟の市民稽古会をご紹介。小学生から一般高段者まで、どなたでも参加できる開かれた稽古会です。長年「月木会」の愛称で親しまれてきた稽古会ですが、平成29年1月から稽古日を火曜日と木曜日に変更して再スタートしました。地力をつける稽古内容と「養浩館」の醸し出す厳格な雰囲気も魅力です。

今回は道場・スポ少・教室ではなく、静岡市剣道連盟が主催する市民稽古会の紹介です。

「静岡市剣道連盟 夜間稽古会」。小学生から一般愛好家までどなたでも無料で参加できるオープン稽古会です。以前は稽古の曜日から取った「月木会」の呼称で親しまれてきましたが、平成29年1月から開催日が「火曜日」と「木曜日」に変更になりました。時間は19時から20時30分、会場は静岡県剣道連盟の剣道場「養浩館」です。

もともとは一般向けの稽古会として平成3年に始まった稽古会ですが、小中学生の参加者が増えてきたことから、ここ数年は冒頭の30分を小中学生のための基本稽古の時間としてご指導いただけます。

この基本稽古の指導は、火曜日が金田紳一郎教士七段、木曜日が石川廣美教士七段のお二人の先生が担当です。経験年数が様々な小中学生が同時に稽古しますので基本技が主体ですが、剣道で最も大切な基礎中の基礎の部分を丁寧にご指導いただけます。

小中学生の基本稽古は19時30分ころまでで一旦終了となりますが、その頃になると一般の先生方が多く来場されていますので、先生方を元立ちに地稽古が始まります。

養浩館での稽古は基本的に七・八段の先生方が元立ちになりますが、小中学生への稽古は四・五段クラスの先生方も参加してくださり、大勢での稽古となります。取材をしたこの日も多くの小中学生が参加し、先生方に元気良く掛かり熱気あふれる稽古となっていました。

小中学生の稽古は20時前後に終了となり後半は一般の稽古となります。七・八段の元立ちに掛かるいわゆる「大人の稽古」です。

この日は、元静岡県剣道連盟会長の滝川貞二教士八段、現静岡市剣道連盟会長の安永宗司教士八段をはじめ、全日本高齢者武道大会(剣道)で第34回から第36回までの全国三連覇を果たされた林学教士七段も参加され、総勢八段が二人、七段が10人以上という重厚な元立ち陣に後進が掛かるという充実の稽古となりました。

参加者は年齢や経験年数、職業も様々です。道場や学校での稽古を補完する意味で参加する小中学生、段位審査や試合を意識して高段者との稽古を積み助言を求める本格派、生きがいや健康増進のために参加する一般の愛好家など、参加者の皆さんの動機は様々ですが、「養浩館」という剣道専用道場の醸し出す独特の厳粛な雰囲気の中での稽古は、剣技だけでなく精神面を磨くのにも最高の場所ではないでしょうか。剣道の幹の部分を追求する方にお勧めの稽古会です。たくさんの皆様のご参加をお待ちしています。

【平成29年8月10日(木)取材 】

教室データ

稽古場所 静岡県剣道連盟 養浩館
稽古日 火・木 19時00分~20時30分
入会金 無料
会費 無料
問合せ先 054-246-9551(静岡市剣道連盟 事務局)
ホームページ http://www.shizuokashi-kendo.com/
静岡市剣道連盟
▲ページの上へ