道場訪問記

その9 北部体育館剣道教室(葵区松富)

静岡市体育協会の定期スポーツ教室「北部体育館剣道教室」。現静岡市剣道連盟会長の安永宗司剣道教士八段が指導の主任を務められる公設の剣道教室です。恵まれた稽古環境で小中学生から一般愛好家まで楽しく汗を流しています。

今回の道場訪問は「北部体育館剣道教室」の紹介です。「北部体育館剣道教室」は、静岡市体育協会の定期スポーツ教室で年3期(4~7月、8~11月、12~3月)に分かれて実施されています。稽古日は毎週水曜日と金曜日の18時から20時45分まで、小学生から一般まで性別・経験を問わずどなたでも受講可能な教室です。

指導員は水曜日が安永宗司剣道教士八段(現静岡市剣道連盟会長)、牧田佶久錬士六段、青木正勝五段、金曜日が小川五十雄教士七段、小澤康宏教士七段先生、望月奈緒美五段の諸先生方があたられています。

稽古は、1部(18時~19時)、2部(19時~20時)、3部(20時~20時45分)の三部制に分かれています。1部は小学生初心者、2部は小学生上級者と中学生、3部は一般と、おおむねの区分がされていますが、熟達度に応じて部門の境界は柔軟に対応しているそうです。

今回は水曜日の稽古を取材させていただきました。18時過ぎに小学生の稽古が始まります。現在の教室生は6年生が2人、5年生が1人、4年生が1人、3年生が2人というメンバーです。この日は全員面を着けて稽古のできる皆さんでしたので、体操と素振りの後はすぐに面を着けて回り稽古が始まりました。

牧田佶久先生と青木正勝先生の指導により、切り返しから始まり、大技・小技の基本打ち、互角での地稽古、先生に掛かる地稽古と進められていきました。稽古の最後は先生方に思い切り掛かるので、小学生たちはクタクタで汗ビッショリ。それでも面を取った後の表情には稽古をやりきった充実感が伺えました。

6年生で教室のキャプテンを務める繁田有翔くんは、「技が上手に打てた時がとても気持ちがいい。市民大会でたくさん勝てるように頑張って稽古している。」と話してくれました。

19時過ぎに小学生の稽古が終わると、中学生や一般有段者の教室生が来場してきます。教室の責任者の安永先生もお見えになり、19時30分頃全員で整列・礼をし一般の稽古が始まりました。こちらも小学生と同様に体操と素振りから始まり、基本打ち、応じ技、地稽古という流れで進められました。一般有段者同士の稽古ということで、地稽古に多くの時間が割かれていました。10月に四・五段の審査を控えている教室生もいて安永先生が熱心に指導されていました。

北部体育館剣道教室は、週に2回の稽古で1回の稽古時間は1時間強。稽古内容も基本を丁寧に指導していただけるということで、小学生の入門者にピッタリの教室です。また、後半の時間帯は経験や技量が様々な一般有段者が多数参加されているので、それぞれのレベルに合わせて各自のペースでできる自由稽古の時間が多く割かれているのが特徴です。中学生も一般有段者と稽古ができるため、部活動での稽古を補助する目的で参加されている生徒さんが多いようです。

取材最後の「北部体育館剣道教室の一番のおすすめポイントはなんでしょうか?」という問いに「冷暖房完備かな?」と冗談交じりに答えてくださった牧田先生。確かに剣道場もきれいで空調も完備、これほど快適な稽古環境は他にはなかなかありません。熱中症などの心配をせずに思う存分稽古ができる「北部体育館剣道教室」。初めての剣道教室をお探しの小中学生、自分なりのペースでできる稽古場所をお探しの愛好家の方におすすめの剣道教室です。

【平成29年9月6日(水)取材 】

教室データ

稽古場所 静岡市北部体育館武道場
稽古日 水 18時00分~20時45分
金 18時00分~20時45分
入会金 無料
会費 8,700円/1期(4ヶ月)
問合せ先 054- 255-6262(北部体育館)
ホームページ https://shizuoka-sports.or.jp/class/kendo.html
静岡市剣道連盟
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